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《王陽明の残したもの〜致良知》
〜王陽明の世界〜
王 陽明は中国明代の大思想家・剛勇の武人であり、英雄である。 「事上磨錬」「知行合一」そして「致良知」等を核とする行動と実存の思想『陽明学』を打ち立てた人物である。 陽明には一生の大事が二つありました。 @各地で苦しんでいる農民の窮乏を救う。 A生死の切所において、今のその場をいかに生き、最善を尽くせるかを求める。 最終的に50才を過ぎて、『良知をいたす』説を提唱します。 良知とは禅の悟りのように、時と所と場所を問わず、常に即座 に、その場にもっともふさわしい判断と実践をもたらす能力のことです。 この良知を育むものは『無私の自愛』と彼は説く。 良知の自然な判断能力を、自分の奥深い内にある一人の聖人 にたとえるなら、それとは別に常に日常生活の中にたち現れ、 その聖人を無視してわがままに振舞うもう一人の凡人がいます。 大事なことは、聖人がこの凡人を統御することによってはじめて 良知・良能が発揮できるというのです。 これが・・・『致良知』と言われるものです。 |
●今回のテーマ→「命の炎を燃やして生きる」