王陽明の心は現代も生きている!

本当の幸せって何でしょう
小俣和子
「本当の幸せ」・・・・このことは人それぞれ違うでしょう。
例えば・・・一流大学に合格したり、事業に成功したり、有名になって世間の羨望を集めたり・・・・
このことはそれはそれで幸せかもしれませんが、でもそれがないから不幸か、というとそうではありません。幸せとはもっと根本的なもの、というのが私の考えです。

私達は戦争のない豊かな日本に生まれて三度の食事をお腹一杯食べられます。よく考えたらこれ自体、大変幸せなことです。家族のこと、社会の仲間との出会い等々私達の周りはどこを見ても、幸せの材料で溢れているのです。
しかし・・・自分が「不幸だ」と思っている人達は「ちょっと違うんじゃないか・・・」とおっしゃるかもしれません。最近も、「両親が離婚したショックから立ち直れず、外出する気にもなれない」という相談を受けました。
確かに生きている以上、親族との別れ、病気、失業などなど私達の周りには問題と思えるようなことが多くつきまといます。でも、それは本当に不幸なことでしょうか。私の答えはノーです。
人間として魂のステージを上げるために、神様は私達に、その人が必ず解決できる様々な問題を与えられます。
仮にその問題が病気や障害であったとしても、魂の向上・・・人間としての充実感の涵養のためだと理解できていれば、明るく楽しく乗り越えていけるのです。

端から見て厳しいと思われる環境についても、それが神様からの宿題と思えば、そこにいくらでも喜びを発見することができるはずです。
つまり生きて魂を高めるチャンスを与えられた、という意味において、幸せでない人、苦しむために生まれてきた人は一人もいないのです。

実はこの考え方は私の独創ではありません。銀座まるかんの創設者斎藤一人から教わったものです。私は生まれつき体が弱く、そのためか長男もやはり病気がちでした。
師匠とのご縁で日本漢方と出会い、私達親子はすっかり健康を取り戻すことができたのです。

病気が癒された喜びで、私は泣き虫で否定的だった過去の自分に終止符を打ちました。思考が前向きになり、自分の喜びを一人でも多くのの人に分け与えたいと思うようになりました。

この14年間、確かに寝る間もないほど忙しい毎日でしたが、でもそれが苦労かといえばまったく違います。
「困ったことは起こらない」「仕事を楽しいと思った時、その人はすでに成功者なんだよ」。師匠にそう言われて目の前の問題を一つひとつ楽しんで解決した結果、今日に至ったのです。
愉快にやっていると、何か壁にぶっつかっても、これをどう楽しく解決しようか、といろいろな知恵が湧くから不思議です。