〜論語を身近にA〜

7.本当の目的
礼・・・・礼儀の意味もあるでしょう。しかしここでいう意味は「自由を楽しむ」ひとつの概念ではないでしょうか。自由と放任は違います。だからバランスが必要なのです。だからと言ってバランスばかりに気をとらわれてはいけない!やっぱり人生は楽しさからなんです。目標を決めて、それにまっしぐら!というのも一時期は良いでしょうが、それが目的になってしまって・・実はそれは「手段」であったことを忘れては何もなりません。


8.我が師
信・・・・信頼。義・・・・礼儀。
どのようにして日常生活のなかで身につけていくのか・・・・。一番大事な事は人に学ぶ!ということではないでしょうか・・・・自分の両親、自分の周りの人生の経験者、自分と境遇の異なる人・・・・・そして先人達の教え・・・・等々全て「我が師」となるはずです。このことから学ぶ事は多いはずです。


9.道

自分の人生・一生・・・・充実したものでありたいと誰もが願っているでしょう。それだったら・・・「道」を求めましょう!楽で楽しいだけの生活よりも、苦しく、辛く、悔しさのある生活の中から・・・
もっと言えば・・・今の仕事や人間関係そのものが「人間として真っ直ぐ歩けるようになるための道」そのものかもしれません。素直に受け止める中に何かを見つけ出すかもしれません。


10.近道

誰しもが思っています「人に認められたい!」と・・・・。もし認められたとしてもその後はどうなるのでしょうか?また次の事柄で認められたいと思うでしょう。際限がありません。結果として「心の充実感」「心の満足」「心の豊かさ」をあなたは感じられるでしょうか?
簡単に認められない方が、あらゆる面で歩留まりの多い人生になると思いますよ。だって努力し続ける訳だから・・・・。
むしろ・・・・相手をわかろうとする方が自分を認めてもらう近道かもしれませんよ!


11.普通のこと
「俺は政治に関係ない !」「私は政治に関心がない !」という人たちが多くなったような気がします。だから選挙には当然いかない。どこへ行っているのだろうか?・・・・家族サービスですか?競馬ですか?・・・・そうしている間にも「政治」で決まった事柄はあなたを取り巻き、そして・・・あなたはそれがいくら嫌であったとしても従わざるを得ません。これが現実であり、法治国家であれば当然のことなのです。
一人の「徳」のある君主が統治する時代ではありませんので、現実的に考えるならば・・・そのような考え方を持った人や集団を自分の考えで支持するということになるでしょう。
「徳」は人に求めるものではありませんし、人に与えられることを期待するものでもありません。
「当たり前のことを当たり前のようにやる」「やってはいけない事は絶対にしない」こんなことは「普通のこと」です。
自分自身の身の回りにたくさんあります。気づいたことから始めましょう!
「普通に」「自然に」・・・実行する人たちが多くなれば、「良い政治」のための基礎はできたようなものです。


12.本の読み方
「詩経」は古代中国周王朝時代のものですが、当時としてみれば文化のもっとも重要な源泉であったと言えます。そして孔子はこれを弟子たちの教育に使っていました。いろいろ内容的にはあるのでしょうが、たった一言で表現してしまう・・・・論語の究極が“恕”であることと、どこか似ています。
本を読む・・・・まんがでなければ何でも良いという人がいます。
本を読む目的は何か?という本質を考えた場合、その条件は「悪書を読まないこと」ではないでしょうか。良書は訴えることが一貫しているはずです。だったらどのようにして「良書」と「悪書」を見分けるのか?
誰も印はつけてくれません。日ごろから自分の生き方を真剣に探求し続ける心をもって、あらゆるジャンルの本を読むのもひとつの訓練です。
できれば・・・・・「論語」の解説書などもよいでしょう。勉強するという気持ちではなく、生きるうえでの原理原則がどのように表現されているのか?という観点から見るのも良いでしょう。