□□  百人一首の基礎  □□

応保二年(1162)〜仁冶二年(1241)・・・・平安末期から鎌倉初期の時代が大きく変わる激動の中を平安京に生きた歌人です。83の作者俊成の子。和歌史上で最高の位置を占める歌人の一人。
百人一首のなかでは97の歌・・・(来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ)の作者として、権中納言定家としてとりあげられています。
名前の読み方は尊敬をこめて、ふつうは「テイカ」と音読みにする。
● 撰者の藤原定家について
● 主な歌人達(三十六歌仙)
ページの関係上100人全員の名前を紹介することはできませんが、皆さんにもよく知られていると思う歌人達・・・ここでは三十六歌仙と言われる人たちを紹介いたします。これは『万葉集』、『古今集』、『後撰集』から、平安時代中期に藤原公任が選んだ歌人の事です。

柿本人麻呂、紀貫之、凡河内躬恒、伊勢、大伴家持、山部赤人、在原業平、僧正遍昭、素性法師、紀友則、
猿丸大夫、小野小町、藤原兼輔、藤原朝忠、藤原敦忠、藤原高光、源公忠、壬生忠岑、斎宮女御、
大中臣頼基、藤原敏行、源重之、源宗于、源信明、藤原仲文、大中臣能宣、壬生忠見、平兼盛、藤原清正、
源順、藤原興風、清原元輔、坂上是則、藤原元真、小大君、中務
● 構成する勅撰和歌集
和歌集名 主な編纂者名 命じた天皇等 歌数 百人一首 備考
古今集 紀貫他 醍醐天皇 1100首 24首 以降の勅撰和歌集のさきがけ
後撰集 清原元輔他 村上天皇 1425首 7首 『古今集』の続巻
拾遺集 不明 花山院 1351首 11首 『古今集』『後撰集』から外れた歌
後拾遺集 藤原通俊 白河天皇 1218首 14首 『拾遺集』以外の歌人から構成
金葉集 源俊頼 白河院 665首 5首 『万葉集』的な回帰の中に庶民的な意向
詞花集 源俊頼 崇徳院 415首 5首 『拾遺集』以降の新進歌人
千載集 藤原俊成 後白河院 1288首 14首 拾遺集』の頃から完成時までの年代
新古今集 藤原定家他 後鳥羽院 1978首 14首 鎌倉版『古今集』
新勅撰集 藤原定家他 後堀河天皇 1498首 4首
続後撰集 藤原 為家 後嵯峨院 1368首 2首
☆勅撰和歌集とは天皇、上皇の命令により、編纂された歌集のことです。、二十一種類あります。
● 歌の分類
恋に関するもの 43首  季節に関するもの 32首  旅に関するもの 4首  ○その他 21首

藤原定家