何か仕事に失敗するとわれわれは、ムタ゜骨を折ったと悔やむが、世の中につまらぬものはひとつもない。
それをつまらぬものというのはこちら側の知恵袋が小さい証拠で、仕事が陽の目を見なかったからと言って悲観する必要はない。

世間では功成り名を遂げた人を成功したというが、そうした成功は一時的なもので、いくら名声や地位や財産をかちえても、いつまでも続くわけではない。

だいたい努力することと成功することは別物で、成功するとは・・・ちょうど努力という名の宝クジを買って、三億円を当てるようなものであろう。
そう考えれば、はずれたからといって悔やむことはないでしょう。

無用の長物だと人から嘲られても、いつしかそれが役立つこともあり、かけがえのないものになることもあるのだから・・・・・ということは・・・
無用の用者とは、成功とか流行とか実益という目先の損得に惑わされずに、コツコツと自分の理想に向かって専念し、邁進する者のことを指すと言えるであろう。

自分の力を精一杯出しきって咲いている花のように、最善の努力を重ねていけば、それだけで充分報われているのであって、それ以上の成功はあまり期待するべきではないと思う。

発想の転換で心を豊かに

《発想の転換B》

『 ムダ骨を折った・・と悔やむ人に 』