■■百人一首類句リスト■■
朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪       坂上是則 三十一
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに  あらはれわたる 瀬々の網代木   権中納言定頼 六十四
このページでは、上の句や下の句のそれぞれがよく似た歌ばかり集めてまとめてみました。
□上の句
@朝ぼらけ
A君がため
Bわたのはら
□下の句
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ)   光孝天皇 十五
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな      藤原義孝 五十
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波 法性寺入道前関白太政大臣 七十六
わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと 人には告げよ あまのつり舟 参議たかむら 十一
C今ひとたびの
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば  今ひとたびの みゆき待たなむ      貞信公=藤原忠平 二十六
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな   和泉式部 五十六
やへ葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり    恵慶法師 四十七
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし    二条院讃岐九十二
D人こそ
秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手に 露にぬれつつ  天智天皇 一
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ 光孝天皇 十五
Eわが衣手に
Fころも
春すぎて 夏来にけらし 白妙の ほすてふ 天の香具山  持統天皇 二
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに かたしき ひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣 十五
Gみをつくして
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王 二十
難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき 皇嘉門院別当 八十八
Hなほ
明けぬれぱ 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな 藤原道信朝臣 五十二
ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある むかしなりけり 順徳院 百
Iみだれ
みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに 河原左大臣 十四
長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ 侍賢門院堀河 八十
Jまつ
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む 中納言行平 十六
誰をかも 知る人にせむ 高砂の まつも昔の 友ならなくに 藤原興風 三十四