安岡正篤一日一言

〜心を養い、生を養う〜

「孝心」

人として生まれ出た子がその親に対して自ずから催す感恩報謝の情意を、実に「孝心」、あるいは単に「孝」という。
「孝」こそは我々がその最も直接な造化に 対する帰順合一であり、孝によって我々ははじめて真の意味における人となり、あらゆる道徳的行為はここより発する。真に孝は徳の本であり、教えのよって生 ずるところである。
「学問は人間を変える」

学問は人間を変える。人間を変えるような学問でなければ学問ではない。その人間とは他人のことではなくて自分のことである。他人を変えようと思ったならば、先ず自分を変えることである。
感激の生活」
吾々のの一番悪いこと、不健康、早く老いることの原因は、肉体より精神にあります。精神に感激性のなくなることにあります。
物に感じなくなる、身辺の雑事、日常の俗務以外に感じなくなる。向上の大事に感激性を持たなくなる、これが一番いけません。無心無欲はそういう感激の生活から来るもので、低俗な雑駁から解脱することに外なりません。