13.自分の良心
道路での速度制限以上の運転でも警察に捕まらなければ、「スピード違反」をしたという感覚はないでしょう。なぜ速度制限をしているのかということを考えれば、すぐわかることです。事故を起こさないように・・・もっと簡単に言えば、そのことによって人が不幸にならないように・・・ということでしょう。それを運転者が自覚していれば、「見つからなければ・・・」という考えにはならないでしょう。ましてやは「赤信号皆で渡れば怖くない!」というのは、ルール違反しても、「自分だけじゃないから・・」という考えですから、こんな人達がたくさん増えてくると常識の通じない社会となってくるでしょう。もっとも今の日本はそうなりつつあるような気がします。
孔子は「法治主義」の政治よりも、人民の良心を目覚めさせると、人民は自らすすんで社会の秩序を守るに違いないとの確信から、「徳治主義」による政治を唱えました。
このことは君子が行うものです。君子は「道を求め学に志すほどの人」、という意味ですから、私たち一人ひとりにもあてはまることです。
「誰かがやってくれるはず・・」などと思わず、「やってはいけないことは絶対やらない!」、「やるべきことは確実に実行する!」・・・さぁ!今から行動しよう。


14.
生涯学習
なぜ学問が必要なのか?などと言っていること自体がおかしいのかもしれない・・・・現代は・・・。昔は特権階級だけのものでしたから、一般の人達には「うらやましい」ことだったはずです。
誰のために勉強するのか?・・・・・何のために勉強するのか?・・・・・それは自分の人生のためなはずです。でも・・・今はどうでしょうか・・・・。子供にとっては「親のため」であったり、親にとっては「出世のため」の手段になっていないでしょうか?
昔とは違い「義務教育」ですから、6才でもう教育が受けられることに感謝し、喜びを感じましょう。学問は机に向かって本を読むことだけではありません。高校・大学を卒業しても「勉強」は続きます。色々な経験をして得た知識も学問です。だから・・・・私たちは生涯学習ができる立場にいるんです。「理想」「「好奇心」「向上心」を持って毎日の人生をすごしましょう。孔子でさえ、自分の納得する生き方は70才になってからですから・・・・・

〜論語を身近にB〜