発想の転換で心を豊かに

《発想の転換J》

誰しも人から認められ、人生の檜舞台で華やかな脚光を浴びたいと願うのは無理からぬことである。しかし、時間的にみればそうではない場合が多く、しかも長く続いているのが現実でしょう。
そんな時に大抵の人は「なぜ自分ばかりこんなことをしなければいけないのか?」と不満を持つでしょう。

でも・・・・発想を変えてみようよ!自分の周囲を見渡してごらん!植物の姿をみてごらん。百合やグラジオラスは花が満開になると栄養を球根に蓄積するためにすぐ花を摘みとられ、植え替え時にも水や肥料をやり過ぎると、植木が無精して根を張らないため、ほっておかれる。
杉の木は苔がないと育たないのだが、その苔はあまり直射日光が当たらないほうがよいため、杉の葉が苔を陽から守っている。どちらも必要な存在なのである。
私達の身体の一部である小指も、日常その役割をそれほど意識しないが、やはりなくてはならないものだと気づくはずです。カナヅチを打てますか?野球で遠くまでボールを飛ばせますか?逆立ちしてバランスをとれますか?

このように・・・・・・目立たないけれど、必要なことって人生の中にも一杯あるはずです。
これは自然の摂理なんです。世の中のありとあらゆるものがそれぞれの分をわきまえ、お互いが無駄なく関連しあっているから調和が保てるのではないでしょうか。
それを「陽のあたる(目立つ)」ことだけを求めて、自己主張に終始すれば、かならずアンバランスな結果を招くでしょう。

どんな偉い人も成功者でも、かつては下積み的な仕事をし、そのような生活もしてきたでしょう。そんな中でも「目立たないことこそ大事」という姿勢を大事にし、陰でコツコツ実行してきた努力があったからこそではないでしょうか。けっして一朝一夕に大成はしていないはずです。

そう考えるとたまに「下積み的な仕事」「目立たないこと」をやらされ、「日陰的」な存在に押しやられることがあっても、むしろ・・・自分には「チャンスが回って来た!」と思う位の心の余裕が必要ではないでしょうか。

『 目立たないことこそ大事だ 』